1970年代に自分の欲しい家具などのプロダクトを手作りしていた建築家アルベルト・ピネッティは、友人達からのリクエストに答える形で、1983年に妻エジアと共に、中世の面影を色濃く残す街、北イタリアのベルガモにてピネッティを創立しました。
後に息子のアンドレアとロレンツォも加わり、若手デザイナーとのコラボレーションを実現するなど、ブランドに新風を吹き込みながら家族経営で上質なレザーを使用したステーショナリー小物・インテリアアイテム・バッグなどを展開しています。製品は、全てイタリア国内の自社工場で製造されており、熟練職人が素材を吟味し、ひとつひとつをハンドメイドで作り上げています。
また、上質なレザー素材やハンドメイド製造と共にあるピネッティ製品の魅力の1つは、シンプルで洗練されたデザインと豊富なカラーバリエーション。ファッション的なカラーやスタイルを製品に取り込み、伝統的なクラフトマンシップと現代的なイメージを融合させています。
「革新を通じて最高の伝統を引き出す」
受け継がれる文化的遺産の美しさ。ピネッティの歴史はイタリア文化の卓越性を発見する旅です。
ピネッティのものづくりは、創造的な才能と技術的なスキルを結びつけることによって進化し、職人の手によるスキルとテクニックの保存と促進という伝統的な文化への取り組みから、文化がブランドの成長と発展に積極的な役割を果たす革新的なものへと移行しました。
ピネッティにおける「Made in Italy」というコンセプトは、単なる抽象的なものではなく、文化と革新の強い絆を意味しています。
コレクション
ピネッティのコレクションは、「形」+「革加工(Finishes)」+「カラー」が選べることで、インテリアにフィットしたアイテムを創り出すことが可能です。リビング、バスルーム、ストレージやアウトドア、オフィスなど、様々なシチュエーションで、空間の中に良質なレザーアイテムを取り入れることができるコレクションです。
革加工(Finishes)
【カーフレザー】
- リバプール(Liverpool):ウォータープルーフ&スクラッチプルーフでしっかりとした手触り。レザー本来の風合い。
- ロンドン(London):柔らかく自然な手触り。水や傷に多少の耐性があり、使い続けるほど肌に馴染む。
- フィレンツェ(Firenze):編み込んだようなテクスチャ。柔らかく自然な手触り。水や傷に多少の耐性あり。
- ルクソール(Luxor):柔らかく自然な手触り。ウォータープルーフ&スクラッチプルーフでしっとりとした手触り。
- フロリダ(Florida):水や傷に多少の耐性あり。クロコダイルの押し加工。
- アリ(Ari):水や傷に多少の耐性あり。朝露に濡れた葉のような表面加工。
- デューン(Dune):柔らかく自然な手触り。水や傷に多少の耐性あり。砂丘の風紋をイメージした美しい光沢と独特の風合いを持つテクスチャ。
- モスクワ(Moscow):なめらかで柔らかく自然な手触りの特別加工。水や傷に多少の耐性あり。
- テーベ(Tebe):柔らかく自然な手触りの特別加工にリザードエンポス。水や傷に多少の耐性あり。
- ※取り扱いカラーはフィニッシュにより異なります。
【ボンテッドレザー】
アンティーブ(Antibes):ベジタブルタンニンレザーを使用。水や傷に耐性があり、アウトドア使用可能。
※ボンテッドレザーについて
ボンデットレザーとは天然皮革を細かく砕いたあと、ラテックス樹脂などを混ぜて固めた素材です(ボンドした=固めた)。
製品には使えない革の端切れを利用するため再生革、リサイクルレザーとも呼ばれ、エコロジーの観点から、革を無駄なく使用できる環境に配慮したサスティナブルなレザーとして評価されています。
ピネッティが使用するベジタブルタンニンレザーは、天然植物(草や木の汁など)から抽出したタンニン(渋)を使ってなめされています。イタリアのベジタブルタンニンなめしは、水質や土壌の違いから、日本では出せない色合いが魅力で、染料をよく吸収するため発色がよく、型崩れしにくく丈夫、使い込むほどに艶や風合いが出て馴染んでくるなどの特徴があります。